top of page

渋谷の書店(4)さまよえる紀伊國屋書店(2026/7/25)

  • 乙原李成/Otohara Risei
  • 7月25日
  • 読了時間: 2分

 昭和40年(1965)年渋谷南口に東急プラザが開業すると、紀伊國屋書店が5階の大部分を専有していた。紀伊國屋書店は田辺茂一(1905-1981)が昭和2年(1927年)新宿にて創業。昭和39年(1964年)には前川國男設計による地上9階、地下2階の本社ビルを建てていた。渋谷店は旅行ガイドや専門書が充実しており、ふかふかのカーペットを歩くので足が疲れずに済んだ。東急プラザの建て替えに伴い、2015年3月22日閉店した。

 

その直前、2014年12月11日に西武渋谷店パーキング館1階に別店舗を開店させていた。

渋谷では東急グループと西武グループがしのぎを削ったことで知られるが、書店側にこだわりはなかったらしい。パーキング館はロフトと連絡しており、そのまま公園通りへ抜けられる構造だった。ちなみにロフトではリブロが営業していた時期があり、新刊の文芸書や美術書が充実していた。2021年3月にはパーキング館からA館7階に移転して現在に至る。


その後、渋谷西武百貨店が賃貸借契約の終了に伴い、2026年9月いっぱいで営業を終える発表がされた。また、啓文堂書店が、京王書籍販売から紀伊國屋書籍販売株式会社に経営譲渡された。井の頭口、マークシティ地下にある店舗が2026年2月25日から看板を掛け替えたのは周知のとおり。


参照、シブヤ経済新聞2014.12.11

紀伊國屋書店公式twitter2015年3月22日

都市商業研究所-都商研ニュース2021年3月3日

西武そごうホームページ-西武渋谷店に関するお知らせ

紀伊國屋書籍販売株式会社-企業情報-会社沿革

最新記事

すべて表示
渋谷の書店(3)第一勧銀ビル(宇田川町23-3)のテナント

昭和50年(1975年)3月第一勧銀共同ビルができてすぐ、大阪に本店がある旭屋書店が地下1・2階に出店した。銀座、池袋に続く出店で、2005年8月31日まで営業していた。地下鉄半蔵門線の改札口を出て目の前が店の入口なので、NHKの語学講座のテキストなどすぐ買えたのがありがたかった。平成7年(1995年)には109(通称、マルキュー)にコミック専門店も出店していたという。 閉店後の短期間、パチスロ店

 
 
 
渋谷の書店(2)失われた渋谷古書街(2026/7/11)

令和6年(2024年)東急プラザ裏での営業を終了した渋谷古書センター(道玄坂1-6-3)は、まだヤミ市がのこる昭和22年(1947年)、山路書店の創業がきっかけだった。古書サンエーを始め、複数の書店が2階から地下まで入居する形で、昭和46年(1971年)にいまの建物ができた。東急プラザにあった紀伊國屋書店のついでに立ち寄ると、雑誌雑本、成人図書がひしめきあう店舗に掘り出し物はなく、ただいつも混みあ

 
 
 
渋谷の書店(1)現存最古の大盛堂(2026/7/4)

JR渋谷駅からスクランブル交差点を渡り切ったところに、雑誌と新刊書を売る、こじんまりとしたお店がある。明治45年(1912年)創業とされる大盛堂書店。正富汪洋(まさとみおうよう、1881-1967)の詩、「渋谷の書店」とは、ここのことだろう。かつての渋谷は、与謝野鉄幹・晶子夫妻や竹久夢二など多くの文化人が住み、新刊書店・古書店が宮益坂から道玄坂にかけて数多く営業していた。  大盛堂書店が有名になっ

 
 
 

コメント


©2023 www.hushintyu.com

bottom of page