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渋谷の書店(2)失われた渋谷古書街(2026/7/11)

  • 乙原李成/Otohara Risei
  • 7月10日
  • 読了時間: 2分

 令和6年(2024年)東急プラザ裏での営業を終了した渋谷古書センター(道玄坂1-6-3)は、まだヤミ市がのこる昭和22年(1947年)、山路書店の創業がきっかけだった。古書サンエーを始め、複数の書店が2階から地下まで入居する形で、昭和46年(1971年)にいまの建物ができた。東急プラザにあった紀伊國屋書店のついでに立ち寄ると、雑誌雑本、成人図書がひしめきあう店舗に掘り出し物はなく、ただいつも混みあっていた。


 道玄坂に長らく放置されていたいわゆる看板建築のひとつに、文紀堂書店(上通3丁目47)という古書店が入居していた。マークシティの建物群が広がる、渋谷再開発のタイミングで世田谷区代田に移ったのち、代替わりして調布市仙川で今も営業を続けているという。

 

 文紀堂書店の前にこの場所で営業していた玄誠堂書店は、店主の芥川徳郎(1886-1969)が日本の近代文学に力を入れ、愛書家や研究者が足繫く通ったという。玄誠堂書店は終戦後に道玄坂から宮益坂(上通1-25)に移転しているが、宮益坂に現在も残る古書店といえば、1949年創業の中村書店(渋谷1-1-10)くらいだ。創業者の中村三千夫(1922-1968)は詩集の収集に力を入れ、西武グループの堤清二(筆名、辻井喬)とも交流があったという。


参照、Flying booksホームページ

文紀堂書店ホームページ-店舗のご案内

日本の古本屋ホームページ-古本屋のエッセー

 山路和広「世界で最も偉大なるジャンキーとポルノの帝王の物語」

 田村七痴庵「渋谷宮益坂上の中村書店に行ってみなさい」


『全国古書籍商組合連合会会員名簿』(全国古書籍商組合連合会1961年)

『東京古書組合五十年史』(東京都古書籍商業協同組合1974年)

加藤美希雄『しろうと古書利殖入門』(三恵書房1978年)

小寺謙吉『宝石本わすれなぐさ』(西沢書店1980年)

川本三郎『雑踏の社会学』(ティビーエス・ブリタニカ1984年)

青木正美『古本屋群雄伝』(筑摩書房2008年)

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