東亜経済調査局関係者で博士号取得者は、松岡均平や大川周明がすでに紹介済なので、大臣(または国会議員)経験者を紹介したい。
波多野鼎(1896-1976)は愛知県出身のマルクス経済学者。
1920年東京帝国大学法学部法律学科(イギリス法選修)卒業。
在学中は東大新人会に参加。
同年満鉄入社、東亜経済調査局配属。
1922年同志社大学教授。
1946年九州経済調査協会会長。
1947年参議院議員に当選(日本社会党、福岡地方区)、右派社会党に属した。
同年片山哲内閣の農林大臣就任。
経済学博士。中央大学経済学部教授。
著書『価値学説史』(巌松堂書店1928-1930年)ほか多数。
参考
『東京帝国大学要覧従大正10年至大正11年』(東京帝国大学1922年)
『日本紳士録』52版(交詢社1960年)
『嶋野三郎』(原書房1984年)
九州経済調査協会ホームページ(2024年2月16日閲覧)
綾川武治(1891-1966)は埼玉県出身の新聞記者。
1916年東京帝国大学文科大学哲学科卒業。
1920年同法学部法律学科(イギリス法選修)卒業。
在学中は、日の会に参加。
同年満鉄入社、東亜経済調査局配属。
猶存社、行地社に参加。
1926年新聞『日本』編集局長。
1936年から翌年まで衆議院議員(昭和会、埼玉2区)。弁護士。
著書『我が大陸経営失敗の真相』(兵書出版社1935年)、『満州事変の世界史的意義』(大陸国策研究所1936年)
参考
『東京帝国大学要覧従大正10年至大正11年』(東京帝国大学1922年)
『日本新聞年鑑 昭和2年版』(新聞研究所1926年)
『激動の日本政治史』(阿坂書房1979年)
『歴代国会議員経歴要覧』(政治広報センター1990年)
熊谷デジタルミュージアム-綾川武治(2024年2月16日閲覧)
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