大正13(1924)年11月発足。
東京市京橋区尾張町、福永書店に事務局を置いた。
「明治初期以来の社会萬般の事相を研究し、之れを我が國民史の資料として發表すること。」(『新旧時代』1925年2月号)を目的とした。
発足時は以下の会員がいた。(生年順)
石井研堂(1865-1943)福島県出身。雑誌『小国民』編集者。著書に『明治事物起源』など。
宮武外骨(1867-1955)香川県出身。著述業。東京帝国大学法学部附属明治雑誌新聞文庫事務主任。
吉野作造(1878-1933)宮城県出身。政治学者として、「民本主義」を唱えた。大正デモクラシーの中心人物のひとり。
石川巌(1878-1947)山形県出身。東京大学史料編纂所勤務ののち、雑誌『書物往来』を創刊。
尾佐竹猛(1880-1946)石川県出身。元大審院判事。法学博士。晩年は議会史編纂事業に参加。
藤井甚太郎(1883-1958)福岡県出身。維新史料編纂に長くたずさわった。開国百年記念文化事業会常務理事。
小野秀雄(1885-1977)滋賀県出身。東京大学新聞研究所所長、日本新聞学会会長。
井上和雄(1889-1946)鹿児島県出身。日本浮世絵協会理事。古書店店員、図書館司書の経験があった。
論考をのせた雑誌『新旧時代』(『明治文化研究』『明治文化』と改題。)、発掘文献を主題別に復刻した『明治文化全集』(日本評論社)、『明治文化資料叢書』(風間書房)を次々出版した。
参考文献
『新旧時代』(明治文化研究会)1925年2月号
岡野他家夫『書国畸人伝』(桃源社1962年)
『国史大辞典 第13巻』(吉川弘文館1992年)のうち、「明治文化研究」「明治文化資料叢書」「明治文化全集」の項
『宮武外骨』(別冊太陽日本のこころ)(平凡社2017年)
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